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    <title>未来の老舗</title>
    <link>https://sakura.kashi-hondana.com</link>
    <description>未来の老舗・小説更新情報</description>
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    <copyright>Copyright ©2026 かとう茶倉.</copyright>
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      <title>なな。 - おくりむかえ</title>
      <link>https://sakura.kashi-hondana.com/author/page/3433/section/42589</link>
      <pubDate>Sat, 10 Oct 2026 21:41:00 +0900</pubDate>
      <description>「せかいにかたちがあると思った、俺がばかだったんだろう」お盆合宿中、鈴木のゆめのなかに豊崎が、豊崎のゆめのなかに鈴木が現れる。ようすをみていた中村は、自分たちが三日間の合宿をくりかえしているのではと思いはじめ——オチがないことに価値を求めた、きらめく日々の雰囲気ホラー。</description>
      <content:encoded><![CDATA[

　目をあけて、それからすこし考える。
　「まぶたをひらくことができた」
　そのことが ふしぎなことだと思うまでに、
　息をすい
　背中がふくらみ
　肩を上げ
　つまさきをすこしぎゅっとして、
　　　　　リノリウムの床をつかんだ。

　いちばんはじめにみたゆめは、四階建ての校舎の、四階だったんだと思う。

　水の匂いは、あまり「水がある」というそれ自体を感じさせないふくよかな味がして、飲みくだしてもいないのに喉ごしがあったりした。口をあけても入ってこない。あぶくが昇ることもない。こわくなんてなかった。ただ、ひょっとするとそれはたんに「ゆめだから」ということじゃなくって、こわくないと思うだけの理由があったからかもしれない。ひとりじゃなかった。

　豊崎芳樹は夜の廊下の、階段の上から、踊り場をみおろしていた。なんでみおろしていたかとかはしらない。そういうシチュだったとしか。ただ、せかいにかた...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>むう、 - おくりむかえ</title>
      <link>https://sakura.kashi-hondana.com/author/page/3433/section/42588</link>
      <pubDate>Fri, 09 Oct 2026 21:30:00 +0900</pubDate>
      <description>「せかいにかたちがあると思った、俺がばかだったんだろう」お盆合宿中、鈴木のゆめのなかに豊崎が、豊崎のゆめのなかに鈴木が現れる。ようすをみていた中村は、自分たちが三日間の合宿をくりかえしているのではと思いはじめ——オチがないことに価値を求めた、きらめく日々の雰囲気ホラー。</description>
      <content:encoded><![CDATA[


　体育館の天井って、なんか床付近とは世界観がちがってておもしろいよな、と、常々思っているのだけれど。そうしてゆうべを思いだしながらぼんやり眺めていたら、気がつかないうちに目の前にひとの顔があって、いつのまに…？ となった。
　「あ」というこえもなく、同輩はただゆっくりとまぶたを閉じて、ひらいた。あきれながら緊張している。焦っているしこわがっている。つらなる感情の群れはそれ自体が彼にとりつく霊のようで、けれど彼の背後、体育館の天井に、かげろうはもういなかった。

「身体おこすのしんどい？」
「…………」
「先生は保冷剤とりにいってる」
「…………」

　ひかりがゆれない。ここに水はない。徐々に回転する心臓が腹に響いて気分がわるい。頭に穴があくような不快な眠気がごろりとどこかへころがった。

「——飲めそうだったら」
「スポドリ？」
「スポドリ」

　ドリンクボトルをさしだしながら中村は...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>いつ、 - おくりむかえ</title>
      <link>https://sakura.kashi-hondana.com/author/page/3433/section/42587</link>
      <pubDate>Thu, 08 Oct 2026 22:57:00 +0900</pubDate>
      <description>「せかいにかたちがあると思った、俺がばかだったんだろう」お盆合宿中、鈴木のゆめのなかに豊崎が、豊崎のゆめのなかに鈴木が現れる。ようすをみていた中村は、自分たちが三日間の合宿をくりかえしているのではと思いはじめ——オチがないことに価値を求めた、きらめく日々の雰囲気ホラー。</description>
      <content:encoded><![CDATA[


　というかたぶん、先生もちょっとそういうつもりでやってたんじゃないんかなと、夜の廊下を進みながら鈴木は思った。お盆の火だって。

　火柱があがった瞬間の、うれしいのか嫌なのか判然としないきもちを思いだす。窓を隔てたむこう側には「窓のそと」がひろがっていること、自分のいる場所は「窓のなか」だということを、火が灯された瞬間に鈴木はわかった。それはたしかなことだから、わかるしかなかった。
　じゃあ、先生が火を焚かなかったら、「そと」なんてないものだと、いまでも思っていただろうか。わからずにいられたんだろうか。窓のなかにいるかぎり、窓のそとには行けないってことを、窓をあけたって届かないし手を伸ばしても取ってはもらえないことを、もっと深い、ねっこのところで、境界線がひかれているっていうことを。

「鈴木」

　寝室にあてられた部屋は、廊下をつきあたり、左の階段をのぼったところにある。

「鈴木...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>よう、 - おくりむかえ</title>
      <link>https://sakura.kashi-hondana.com/author/page/3433/section/42586</link>
      <pubDate>Wed, 07 Oct 2026 18:43:00 +0900</pubDate>
      <description>「せかいにかたちがあると思った、俺がばかだったんだろう」お盆合宿中、鈴木のゆめのなかに豊崎が、豊崎のゆめのなかに鈴木が現れる。ようすをみていた中村は、自分たちが三日間の合宿をくりかえしているのではと思いはじめ——オチがないことに価値を求めた、きらめく日々の雰囲気ホラー。</description>
      <content:encoded><![CDATA[

　夕飯といえばカレーだ。ということを、鈴木はもちろん思っている。となりの佐藤も絶対にそう思っている。しかしよく考えてみると、それはなんでだ。その真相をつきとめるべく鈴木たちは合宿へ参加したが、先輩たちもやはり「夕飯といえばカレーだ！」とおおごえでさけびながら、野菜をきざみ、肉を切り、よくよく煮込んでいた——

　おれたちは カレーに支配されている

　しみじみと一句詠めば、ななめむこうのテーブルから耳に入ったらしい中村の、胡乱なまなざしが痛い。あとであいつ用のおかわりをもってってやろう。福神漬けばっか食いやがって。
　窓際に陣どったのが悪いのだけれど、肘をぶつけそうな位置にある窓のそとは暗い。というか黒い。めっちゃ暗い窓ってありえないくらいこっちが映るのなんでなんだろう。「窓のそと」なんか存在しないかのように、くっきりと映しだされた右腕を見て、このあと寝たらきのうの夢をもういちど見そう...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>みい、 - おくりむかえ</title>
      <link>https://sakura.kashi-hondana.com/author/page/3433/section/42585</link>
      <pubDate>Tue, 06 Oct 2026 21:22:00 +0900</pubDate>
      <description>「せかいにかたちがあると思った、俺がばかだったんだろう」お盆合宿中、鈴木のゆめのなかに豊崎が、豊崎のゆめのなかに鈴木が現れる。ようすをみていた中村は、自分たちが三日間の合宿をくりかえしているのではと思いはじめ——オチがないことに価値を求めた、きらめく日々の雰囲気ホラー。</description>
      <content:encoded><![CDATA[

　体育館の天井って、なんか床付近とは世界観がちがってておもしろいよな、と、常々思っているのだけれど。そうしてゆうべを思いだしながらぼんやり眺めていたら、気がつかないうちに目の前にひとの顔があって、いつのまに…？ となった。
　あ、というこえともいえないこえが後輩の口から出たかと思うと、顔による並行移動といった感じの低刺激なフレームアウトがおこなわれ、次の瞬間にはドリンクボトルがさしだされていた。それを受けとりなにも考えずにキャップをひねったら、中身がこぼれてあわてて閉める。

「身体おこすの、しんどいですか」

　真剣みの増した言葉でようやく、そうだ今ねころんでるんだったと気づいて、そんな自分に若干引いた。

「先生が今保冷剤の替えを取りにいってて。具合がよくなってもならなくても、いったん保健室にきてもらうって言ってました。飲めそうだったらそれ」

　おちついた挙動でそっと話すのは、も...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>ふう、 - おくりむかえ</title>
      <link>https://sakura.kashi-hondana.com/author/page/3433/section/42584</link>
      <pubDate>Mon, 05 Oct 2026 21:07:00 +0900</pubDate>
      <description>「せかいにかたちがあると思った、俺がばかだったんだろう」お盆合宿中、鈴木のゆめのなかに豊崎が、豊崎のゆめのなかに鈴木が現れる。ようすをみていた中村は、自分たちが三日間の合宿をくりかえしているのではと思いはじめ——オチがないことに価値を求めた、きらめく日々の雰囲気ホラー。</description>
      <content:encoded><![CDATA[

　目をあけて、それからすこし考える。
　「まぶたをひらくことができた」
　そのことが ふしぎなことだと思うまでに、
　息をすい
　背中がふくらみ
　肩を上げ
　つまさきをすこしぎゅっとして、
　　　　　リノリウムの床をつかんだ。

　　　　　ここは学校、夜の廊下
　　　　　水のなかに立っていた。

　高校の合宿でみたゆめだから、高校の校舎なんだろうと思う。うん？ ちがうかな。逆か？ 高校の合宿にきているのに、高校の校舎じゃないから、これはゆめだと思うんだろうか。ゆめが題材の話あるある「妙にリアルなゆめ」とかでもなかったんだ。水中だし。だから、夜の学校だったという以外に、あまり言えるところがない。高校だと思えばそんな気もするし、中学説を否定できないし、小学生の自分が記憶したスケール感の小学校かも。

　水の匂いは、あまり「水がある」というそれ自体を感じさせないふくよかな味がして、飲みくだ...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>ひい、 - おくりむかえ</title>
      <link>https://sakura.kashi-hondana.com/author/page/3433/section/42583</link>
      <pubDate>Sun, 04 Oct 2026 17:53:00 +0900</pubDate>
      <description>「せかいにかたちがあると思った、俺がばかだったんだろう」お盆合宿中、鈴木のゆめのなかに豊崎が、豊崎のゆめのなかに鈴木が現れる。ようすをみていた中村は、自分たちが三日間の合宿をくりかえしているのではと思いはじめ——オチがないことに価値を求めた、きらめく日々の雰囲気ホラー。</description>
      <content:encoded><![CDATA[

　体育館が、うずをまく。

　ひるひなかにしては、どこか夜のにじんだ空気のいろだというふうに、豊崎芳樹は感じはじめる。ひかりはたくさんあるはずだ。ありあまる真夏の陽光によって豊崎の身体は悲鳴をあげているはずだった。だからもし、ひかりと音が同質のものだとするならば、豊崎たちのぐるぐる走る足音がこの場を支配しているせいでひかりの輪郭はにじみ、そして徐々にまきこまれていくのじゃないかと、妙なことを考える。ひるの存在が、よるの気配にだ。

　——あのね、部屋の床で寝ると、明け方にお囃子がきこえるんです。から、こんな時間におみこしくるんかなって思ってたら、ちがくて…床に耳をつけてると、たぶん建物の反響でふしぎなきこえかたするんですよね。始発列車だったんです、その音。それと一緒かも。

　「ランニングのこえが合唱にきこえることがある」という新手の七不思議を提唱した豊崎に、真剣にとりあってくれたのは...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>秋　一、 - 雑詩</title>
      <link>https://sakura.kashi-hondana.com/author/page/2616/section/42389</link>
      <pubDate>Thu, 17 Sep 2026 07:39:00 +0900</pubDate>
      <description>日記がわりの気やすい詩。短歌も。とっても短い。</description>
      <content:encoded><![CDATA[
秋を待つひえて乾いた半袖のわたしと朝に余白ができる]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>無題 - 雑詩</title>
      <link>https://sakura.kashi-hondana.com/author/page/2616/section/42054</link>
      <pubDate>Mon, 31 Aug 2026 15:23:00 +0900</pubDate>
      <description>日記がわりの気やすい詩。短歌も。とっても短い。</description>
      <content:encoded><![CDATA[
わからない歌詞がすきですうたうなら誰にとっても外国語がいい]]></content:encoded>
    </item>
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      <title>盛夏　八、 - 雑詩</title>
      <link>https://sakura.kashi-hondana.com/author/page/2616/section/41977</link>
      <pubDate>Mon, 24 Aug 2026 19:20:00 +0900</pubDate>
      <description>日記がわりの気やすい詩。短歌も。とっても短い。</description>
      <content:encoded><![CDATA[
おい俺は楽になりたい鬱蒼と茂りやがってなんのつもりだ]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>無題 - 雑詩</title>
      <link>https://sakura.kashi-hondana.com/author/page/2616/section/41451</link>
      <pubDate>Thu, 06 Aug 2026 16:49:00 +0900</pubDate>
      <description>日記がわりの気やすい詩。短歌も。とっても短い。</description>
      <content:encoded><![CDATA[我ながらまぬけなだんごのようだったストーキングのストーキングは]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>無題 - 雑詩</title>
      <link>https://sakura.kashi-hondana.com/author/page/2616/section/41386</link>
      <pubDate>Mon, 03 Aug 2026 07:15:00 +0900</pubDate>
      <description>日記がわりの気やすい詩。短歌も。とっても短い。</description>
      <content:encoded><![CDATA[
意味もなく風がふいててうざかったそんなん風の勝手だろうに]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>盛夏　七、 - 雑詩</title>
      <link>https://sakura.kashi-hondana.com/author/page/2616/section/41265</link>
      <pubDate>Sun, 26 Jul 2026 20:37:00 +0900</pubDate>
      <description>日記がわりの気やすい詩。短歌も。とっても短い。</description>
      <content:encoded><![CDATA[
俺の思う雨が更新されてゆきついに着陸しなくなる水]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>無題 - 雑詩</title>
      <link>https://sakura.kashi-hondana.com/author/page/2616/section/41203</link>
      <pubDate>Tue, 21 Jul 2026 06:03:00 +0900</pubDate>
      <description>日記がわりの気やすい詩。短歌も。とっても短い。</description>
      <content:encoded><![CDATA[
おとうとのくれたキャラメル文机にあまり詩的ななにかのようで]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>無題 - 雑詩</title>
      <link>https://sakura.kashi-hondana.com/author/page/2616/section/41069</link>
      <pubDate>Tue, 07 Jul 2026 18:08:00 +0900</pubDate>
      <description>日記がわりの気やすい詩。短歌も。とっても短い。</description>
      <content:encoded><![CDATA[
実際に言葉は生きているんだし愛護団体側にまわるわ]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>無題 - 雑詩</title>
      <link>https://sakura.kashi-hondana.com/author/page/2616/section/41040</link>
      <pubDate>Mon, 29 Jun 2026 19:46:00 +0900</pubDate>
      <description>日記がわりの気やすい詩。短歌も。とっても短い。</description>
      <content:encoded><![CDATA[あおざめて光る牛乳やわらかな真夜中そこに足はつかない]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>【散文】ふえの練習　二、 - 雑詩</title>
      <link>https://sakura.kashi-hondana.com/author/page/2616/section/41039</link>
      <pubDate>Mon, 29 Jun 2026 19:45:00 +0900</pubDate>
      <description>日記がわりの気やすい詩。短歌も。とっても短い。</description>
      <content:encoded><![CDATA[わたしの身体のなかでわたしがブランコを漕ぎ続け
わたしの身体のなかだけで世界じゅうが、
ぐるんぐるん際限もなくまわりはじめたようだった]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>【詩】無題 - 雑詩</title>
      <link>https://sakura.kashi-hondana.com/author/page/2616/section/41038</link>
      <pubDate>Mon, 29 Jun 2026 19:44:00 +0900</pubDate>
      <description>日記がわりの気やすい詩。短歌も。とっても短い。</description>
      <content:encoded><![CDATA[状況がわたしの手をひいている。]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>【詩】しや - 雑詩</title>
      <link>https://sakura.kashi-hondana.com/author/page/2616/section/40780</link>
      <pubDate>Thu, 04 Jun 2026 13:59:00 +0900</pubDate>
      <description>日記がわりの気やすい詩。短歌も。とっても短い。</description>
      <content:encoded><![CDATA[

わたしは　わたしを　さましておいで


はいいろの　くさはらに　
おおきな　かぜがふいている


ほんとうに　すぐれたひと　は　いない

だから　安心して


かぜが　全身をあらい
ひとり　たっている


わたしは　わたしを　さましておいで

]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>初夏　六、 - 雑詩</title>
      <link>https://sakura.kashi-hondana.com/author/page/2616/section/40779</link>
      <pubDate>Thu, 04 Jun 2026 13:48:00 +0900</pubDate>
      <description>日記がわりの気やすい詩。短歌も。とっても短い。</description>
      <content:encoded><![CDATA[台風のうしろすがたはおいしくて栗のお菓子の匂いがするね]]></content:encoded>
    </item>
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